推薦入試の概況

2012/06/15 Fri (No.740)

 2012年度の推薦入試を概観すると、近大がどの学部でも競争率が下がり入学しやすくなった影響で、それより難易度の低い大学ではさらに合格しやすくなりました。大雑把に言って産近甲龍では、40%の合格レベルを近大がB2とすると、龍谷はB3、京都産大はC1となっています。これはGTZでの値です。また甲南大学は推薦入試を実施していません。

 その次のグループを調べてみると、摂南、追手門、神戸学院、桃山ともC3となっています。昨年と比べたときとくに桃山学院の易化が目立っています。とはいえ看板学部である追手門の心理、神戸学院の栄養などにはB3の学力が必要です。

 その一方で佛大はC1(教育はA1)、大経大はB3、幾央はB2(健康科学はB1)と健闘しています。また大工大がC3となっているのも驚きでした。

京都産業大学

2012/06/14 Thu (No.739)

 ベネッセ主催の教員向け入試結果説明会が各地で行われています。関西8大学についてみると2012年度入試で志願者が増えたのは同志社大学、立命館大学、龍谷大学です。とくに立命館大学は昨年比112%と人気を集めました。

 これに対して志願者が減少したのは、関西大学、京都産業大学、甲南大学です。ことに京都産業大学は前年比90%の志願者となっています。わたしは、京都産業大学はキャンパスも分散していないし、いい大学だと思っているのですが、地理的なハンディは隠せないようです。大阪中心部からでも通学に1時間あまりかかります。

 ここ数年京都産大のとくに文系学部の推薦入試はかなり易化したように感じます。先月、夕陽丘予備校の先生に関西の大学についての入試状況を講演していただきましたが、その先生も近大推薦入試の滑り止めを考えるならば、京都産大をすすめておられました。そこそこ就職がいいのに入試が易しくなったお得な大学となってきているのでしょう。

関西で目標とすべき私立大学

2012/06/02 Sat (No.727)

 関西で目標とすべき私立大学にはどんなところがあるでしょうか。偏差値の高い大学・学部が必ずしも自分にふさわしい大学・学部とは限らないのですが、とりあえずは、ベネッセ5月総合学力記述模試でB段階(合格率60%以上)の偏差値が65以上の大学・学部についてリストアップしてみました。ここでは学部しか載せていませんので、学科によって、また入試形態によって難易度には違いが出てきます。ここに載せているのは、一番難しい入試形態での偏差値です。てすから実際に合格するためにはこれほどの数値は必要ありません。しかし偏差値65というとかなり高く難しい入試となります。ここにあげた大学・学部であれば、進学してもほほ間違いないといえるでしょう。

目標大学

 リストを見ていただくと、医学部を別として、グローバルコミュニケーションを含む国際関係の学部の難易度が高く、理高文低といわれながらも文系の方が難しく、また女子大が健闘しているのがわかると思います。

同志社大学2012年入試のまとめ

2012/05/31 Thu (No.725)

 同志社大学から「2012年入学試験のまとめ」という冊子が送られてきました。志願者を減少させた大学が多かったのに対し、同志社大学は1313名の志願者増となりました。理工学部と生命医科学部の増加数がほぼ全体の志願者増と見合っています。これに対して合格者数は404名減少したので、2012年は厳しい入試となりました。

 学内併願状況については、一人あたり平均受験回数は1.69回で、単願が53.1%、2併願32.4%、3併願9.1%、4併願3.5%となっています。ところで併願に対する合格率は単願37.6%、2併願44.0%、3併願48.6%、4併願53.2%と受験回数が多くなるにつれて合格率が高くなっています。同志社大学の入試問題は学部による出題傾向・難易度に大きな差がなく、学部別受験対策が不必要であることが受験回数の増加が合格率の上昇に結びついていると「まとめ」では分析しています。また、同志社大学の入試問題が、国公立大学2次試験と類似していることが、国公立大学志願者が併願先として同志社大学を受験する理由の一つであると推測しています。

 以上のことから、ボーダーゾーンぎりぎりの生徒が、同志社大学を志望する場合、できるだけ受験回数を増やすことが合格可能性を高めることだといえるでしょう。

都心に帰ってくる大学

2011/04/17 Sun (No.306)

 本日の朝日新聞朝刊に、「大学、街へ」というタイトルで、かつて郊外に転出していった大学が、都市部に回帰しつつあるという記事が載っていました。昨年秋の代々木ゼミナールの進学説明会でも、いくつかの大学が都市部にキャンパスを移転する話は聞いていました。

 立命館大学の理工学部は、滋賀県草津市にあります。関西学院大学の理工学部は兵庫県三田市です。この二つの大学の理工学部に通学するには、大阪からでは、ある程度の通学時間が必要で、実験や実習などが入ってくる上級生になると、多くの学生は下宿することとなります。また同志社大学は京田辺市にあり、大阪からのアクセスはそれほど不便ではないのですが、京都のイメージとはずいぶん異なります。それにくらべて関西大学と近畿大学とは、大阪市内ではないですが、大阪からのアクセスはよいほうです。

 最近の高校生は、遠くの大学に行くのをいやがります。ややもすると自転車で通えるところに行きたいと言いだす生徒もいます。立命館大学理工学部は宣伝が上手で人気を保っていますが、通学に不便な関西学院大学の理工学部は人気を失ってきています。近畿大学の人気が上昇しているのは、入試システムだけでなく、立地条件によるものがあるのかも知れません。

 関西学院大学移転の計画はないそうですが、記事によると、立命館大学が、JR茨木駅のすぐそばに新キャンパスを建設。同志社大学も文系の4学部の1.2年生を京都御所の北、今出川キャンパスに戻し、その北に烏丸キャンパスを新設するとのことです。その他、大阪の都心部にサテライトキャンパスを開設する大学も増えてきています。

春のオープンキャンパス

2011/03/02 Wed (No.258)

 今日は、大阪府立高校前期入試の合格発表日でした。そして来週の火曜日からは、後期入試の願書受付が始まります。その合間をぬって学年末試験が実施されています。1.2年の生徒諸君は、学年末試験が終わるとしばらく自宅学習となります。そのあと3月15日の終業式を終えるといよいよ春休みです。

 春休みの間に、オープンキャンパスを実施する大学が増えてきました。今日は、関関同立、産近甲龍のオープンキャンパスの日程についてお知らせします。それによると、関西学院大学3/19(土)、龍谷大学3/21(祝)、同志社大学3/26(土)、立命館大学3/26(土)、関西大学3/26(土)、京都産業大学3/27(日)、近畿大学3/27(日)、甲南大学4/23(土)となっています。詳しいことは、それぞれの大学のホームページで調べてください。

 新3年生で、まだどこの大学のオープンキャンパスにも参加したことのない人は、ぜひ春のオープンキャンパスに参加して、大学を体験してきてください。

関西8大学のセンター利用入試

2011/01/09 Sun (No.207)

 関関同立・産近甲龍の関西8大学のセンター試験利用入試の出願日程を下にあげます。センターのみで合否が決まる入試にも前期・後期があり、前期はセンター試験受験前、後期は国公立大学後期入試の合格発表直後に出願締め切りが設定されています。中期の出願日程を設けている大学もあります。センター試験のみの入試は、出願日程が遅いものほど高い得点率が必要とされます。またセンター試験を利用する入試には、独自試験を併せて課す入試もあります。この場合は、センター試験実施後に締め切りを設けている大学がほとんどです。
 センター試験のどの科目が必要かは大学・学部により決まっており、必要科目を受験していない場合は合格することはできません。各大学によってセンター利用入試の名称がまちまちです。また必要科目、判定基準もさまざまで大変わかりにくくなっっていますので必ず募集要項で確かめてください。

センター利用


プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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