前期入試の問題

2013/02/21 Thu (No.997)

 前期入試の問題が新聞各紙の朝刊に載せられています。ざっと目を通してみました。普通科の問題も文理学科を含む専門学科の問題も書かせる問題が多くなり、正解が一義でないものが多くあります。英語にしても国語にしても受験生のとらえ方によっていくつもの解答のバリエーションが考えられます。

 採点にはとりわけ注意が必要です。採点に際してはあらゆる解答を想定して公正で合理的な基準を定めて部分点を与えることが必要です。しかし、「何字(何語)程度で書きなさい」という問題に対して、「他の表現でも内容が正しければよい」とか「全体としてまとまりのある文章であること」という採点基準だけではかなりあいまいで、採点者にとって揺らぎのない客観的基準を確定するのに困難が伴います。

 良問とは受験者の知識と思考力を問うと同時に、正答に曖昧さのない問題です。普通科の前期入試はどの高校でも共通問題で実施されたので、高校の難易にあわせるために、模範解答を示しながらも、採点の基準をあいまいにしているような気がします。受験生の多い高校ではわずかの点数の差が合否に結びつくため、採点にはとくに細心の注意が必要です。小論文であれば、書かれた文章の論旨や主張の一貫性をもとに評価できます。しかし学科の試験では、評価の客観性や合理性を担保することが不可欠です。このような観点から見たとき、はたして大阪府の問題は良問といえるのでしょうか。わたしは、マークセンス式であっても、センター試験の問題は客観的に知識や思考力を見ることができる、よく練られた問題だと思っているのですが。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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