授業料負担と家計

2010/09/27 Mon (No.98)

 日本の大学の授業料は、国立大学でさえも世界的にみて高額な部類にはいります。下の図をご覧ください。(出典 平成21年度文部科学白書) たて軸に国公立大学の授業料(米ドル)、よこ軸に奨学金を受けている学生の割合をとっています。

国公立大学の平均授業料と奨学金を受けている学生の割合

 日本以外の国々は、授業料が高いものの奨学金を受ける学生の割合が高いグループと、授業料が低く奨学金そのものの必要のないグループに分かれますが、日本はそのどちらにも属さず、授業料が高額であるにもかかわらず、奨学金を受ける学生の割合が少ないことがみてとれます。そして、この高額な授業料を家計で負担している家庭がきわめて多いのです。そのため、家計収入と進学率との間には、明白な相関関係があります。それをあらわしているのが、下のグラフです。(出典 同上)

年収別予定進路

 年間学費が100万円として、年収400万円の家庭では、授業料負担は重くのしかかります。しかし、年収1000万円の家庭では、余裕を持って進学させることができます。家計収入が多いほど大学進学率が高まり、家計収入が少ないほど高卒で就職します。

 このことが格差の固定化や貧困の世代間連鎖につながることがないようにしなければなりません。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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