新しい大学教育の試み

2012/11/25 Sun (No.908)

 新しい大学の試みとして、先の甲南大学のように早くから特定の分野の専門教育を重視する方法と、はじめは専門教育にとらわれずさまざまな領域の学問分野をのぞいた上で学部や学科を決定する方法、とがあると思います。

 学問領域の深化によって、専門教育も時間がかかるものとなってきています。おそらく学部4年間では一般教養も履修すると、専門知識の修得には時間が足らないのだろうと思います。しかし、私立大学では経済的負担もあり、できるだけ4年間でスペシャリストを養成しなければならないのでしょう。それが、甲南大学が専門教育重視のカリキュラムを採用する学部を設立したことともつながるのでしょうか。実際に見学したところ、異なる電子顕微鏡3台や磁気共鳴装置、多くの実験装置などの優れた設備、学生と教師のあいだが近い研究室など教育環境は整っています。

 一方で、最近の国公立大学では、専門分野にとらわれず学際的な教育を重視するところが増えてきています。たとえば金沢大学や大阪府立大学で行われている学域・学類制度は、従来の学部・学科を越えた幅広い知識の修得を可能にしています。また北海道大学の総合入試の形態は、そもそも学部選択は教養課程を修了してからとなります。国公立大学では、大学院進学率が高く、大学院進学を前提に6年間で専門教育をおこなうことができます。

 私立大学理系に6年間在籍すると授業料だけで900万円、国公立大学では320万円と学費の差も大学院進学率の差となります。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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