センター試験利用入試のメリット

2012/09/18 Tue (No.837)

 私立大学のセンター試験利用入試とは、各大学の個別の入試をまったく受験することなく、センター試験の成績だけで私立大学の合否が判定される入試方式のことを指します。よく似た入試にセンター試験併用入試がありますが、今日は、純粋にセンター試験だけで判定される入試について述べます。

 センター試験だけを利用して私立大学を受験するメリットは何でしょうか。

 まず考えられるのは、受験リスクの分散です。多くの私立大学は2月に入試が実施されます。全学部日程とか学部個別日程など同一学部について複数の受験機会はありますが、受験日が接近しているため、たとえばインフルエンザなど症状の重い疾患にかかると、どちらの日程でも実力を発揮できない場合があります。そのような場合に備えて、1月に実施されるセンター試験を受験するのは意味のあることです。

 第2に実際に個々の大学で受験しなくても合否の判定が出ることです。遠く離れた大学の受験会場まで足を運ぶ必要はありません。また一般入試でよく起こるように、入試日程が重なって受験できないということもありません。センター試験を利用する国公立大学の受験の機会は、前期・中期・後期の3回までですが、センター試験利用の私立大学の受験回数には制限はありません。一度のセンター試験受験で、複数の大学・学部の受験が可能です。

 第3にセンター試験受験科目のうち、高得点科目を利用することができます。センター試験利用の入試では、必須科目を含めて3科目の受験が必要な大学が多いですが、それ以上の科目を受験している場合、高得点科目を判定に採用してもらえる場合がほとんどです。したがって、得意科目のある受験生にとっては有利な受験方法となります。

 第4に受験の検定料を節約することができます。私立大学の一般入試での検定料は3万5千円のことが多いです。センター試験利用入試の場合、大学によって異なりますが、1万5千円から2万円程度となります。もちろんセンター試験そのものを受験するのに1万8千円必要です。しかし多くの大学を併願する場合は、有利となるでしょう。

 とはいえ、デメリットがないわけではありません。

 その第1はセンター試験受験前に、個別の大学に出願しておかなければならないことです。センター試験の結果がよかった場合は安心できますが、悪かった場合は出願したすべての大学、学部の合否に影響が及びます。

 第2に募集単位が少なく、センター試験で高得点を必要とする大学が多いです。ですから、国公立大学上位校に合格するくらいの実力がないと、私立大学有名校にセンター試験の得点だけで合格することは難しくなります。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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