面接試験で事業所側が注意するべきこと

2012/09/11 Tue (No.830)

 事業所にとって、高卒求人の面接試験で注意する点は何でしょうか。

 大阪府の商工労働部の出している冊子、『採用と人権』によると、①面接によって判断する目的が明らかになっているか。②面接方法・質問内容について、十分検討がなされているか。③「面接マニュアル」の作成、面接担当者全員の事前学習等がなされているか。④面接担当者には、適切な人がなっているか。⑤応募者の基本的人権が十分に尊重されているか。⑥外面的な容姿、態度等にとらわれず、客観的に判断できる方法、基準が確立されているか。の6点が重要だとされています。(出典 上掲冊子54頁)
 
 とくに面接での質問内容については、注意が必要です。『採用と人権(56頁)』から抜粋します。「質問内容については、差別につながるおそれのある質問をしないよう、面接担当者全員で事前に十分検討しておく必要があります。『本人に責任のない事項』『本来自由であるべき事項』は差別につながるおそれがあるので質問しないようにし、職務遂行のための応募者の適性・能力の判定に必要な項目に限ることです。例えば、『家族状況や家庭環境』を聞いた場合、このこと自体、本人に責任のない事項であるとともに、応募者によって答えにくい場合があり、結果的に応募者を精神的に苦しめ、その心理的打撃は面接態度に表れる場合があります。また、このような応募者の言動から受ける印象によって、心理的打撃を受けた人、受けない人を比較し、採否決定の判断材料とすることにつながり、公正な選考とは言えなくなってきます。このように、面接の流れの中でうっかり聞いた事柄の中にも、応募者を傷つけ、また、応募者の人権を侵すことがあります。そのためにも質問の内容は、面接の目的や基準に照らして、あらかじめ統一して決めておくことが必要です。また、「面接マニュアル」を作り、事前に面接担当者全員で学習することが大切です。面接は流動的で一過性的な性格を持っているため、面接の過程を統制することについては、筆記試験以上の事前の十分な準備や基準の明確化が必要です。」
 
 小さな事業所では、採用担当専門の部署がないこともあり、質問内容について吟味されていない場合があります。生徒の中には、家庭環境などにハンディキャップを抱えている場合もあり、受験者をリラックスさせる意図を持っていたとしても、受験者の家族についての質問は違反質問となります。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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