全府立学校への授業アンケート

2012/08/24 Fri (No.811)

 「大阪府教育委員会は24日、全公立学校の保護者や生徒に授業アンケートを行い、授業を受ける側からみた『授業力』を教員評価に反映させることを決め、授業アンケートを教員の評価に直結させる」との記事が、朝日新聞夕刊に載っています。こういった制度は「全国で初めて」で「評価の結果は、給与などに影響する」とのことです。(出典 「朝日新聞」8月24日夕刊)。

 これは3月に可決した府立学校条例を踏まえたもので、高校の教員については「授業内容に興味関心を持つことができた」「授業を受けて、知識や技術が身に付いたと感じている」の2点について、生徒による評価を行います。

 一見すばらしい制度のように見えますが、実は多くの問題点を含んでいます。まずこのアンケートは、生徒が知的好奇心を持って積極的に授業に取り組むものであることを暗黙の前提にしています。はじめから授業に関心のないものは、どのような授業内容であっても寝ているか、騒いでいるか、内職をしています。したがって知識や技術が身につくことはありません。どんなにすばらしい文楽公演であっても、興味がなければ「グッと来るものがない」と評価するのと同じことです。

 現在、高校の差別化の拡大にともなって、さまざまな状況の高校が生まれています。そのなかで、一様な尺度でアンケートを実施することにも、疑問を覚えます。今日は帰宅が遅く、疲れていますので後日改めて考えたいと思います。
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コメント

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その様な課題が確かにあると思いますが、それも含めて様々な教育上の課題を明らかにするツールとしてアンケートは有用であると思います。
生徒を信用する事も必要です。
教員にだって信用できない人も居るかもしれません。同じレベルと考えてはいかがでしょう。


プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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