地方国公立大学からの就職

2012/07/10 Tue (No.766)

 今日、「国公立大学推薦・AO入試の現実と合格させる指導法(第1部)」「生徒、保護者もこれなら分かる!地方国公立大学の魅力教えます!(第2部)」と題した講演会に参加してきました。講師は、香川大学の山崎裕正先生です。以前も山崎先生の講演をうかがったことがあるのですが、大変分かりやすく的を射た説明にとても納得した思いがあります。

 第1部では、大学では推薦入試にあたってどういう人物を求めているのか、志望理由書や自己推薦書、小論文はどのように書けばいいのか、また面接ではどのような点に注意したらよいのか、といった点について、大学の教員の立場から貴重なアドバイスを得ることができ、とてもためになるものでした。ここでその一端を披露すればよいのでしょうが、研究会に参加したメンバーに向かっての講演であることと、わたしも、高校に帰れば推薦入試で国公立大学を目指している生徒がおり、まずはその生徒たちに今日の成果を伝えることが責務だと感じるので、ここで公表することは差し控えたいと思います。

 ただ第2部については、地方国公立大学の魅力の啓発なので、その概要をお知らせすることができます。わたしも同感なのですが、教育系と理工系については、国公立大学のほうがお奨めです。教員採用試験はたとえ地方にいても、どの都道府県のものも受験できますし、理工系では修士課程に進学するものの割合が私立大学より高くなります。理工系では、「修士卒」のほうが「学部卒」より就職状況がいいのが普通です。香川大学の大学院工学研究科修士課程修了者100名のうち実に60名が、東証上場の大企業に就職しているとのことです。

 また学部卒では4年の春に就職活動のピークが来ますが、その時点では、研究も進んでおらずアピールポイントが少ないのに対し、修士課程であれば、自分の研究についてアピールするものを持っているという点もメリットです。さらに国公立大学では、産学協同の研究も多く、それが就職に関しても産業界とのパイプつくりに役立っているということです。実際に共同研究件数を見ると、平成22年度で国立大学12361件に対し、公立大学2062件、私立大学1121件となっています(出典 配布資料「民間企業との共同研究の状況」)。

 わたしは、とくに理系の生徒たちには、関関同立ならまだしも、産近甲龍を目指すのなら地方国公立も視野に入れるようにと勧めるのですが、なかなか都会の魅力と家から通えるところに固執する生徒も多いです。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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