大阪府公立高校前期入試の変更

2012/06/16 Sat (No.741)

 大阪府の公立高校の前期入試集方法が発表されました。今までは後期日程の募集だけであった全日制普通科・普通科総合選択制などの学校が、定員のうち80人を前期日程で募集できるようなります。入試科目も英・数・国の3教科と小論文となります。下の表をご覧ください。(出典「朝日新聞」6月16日朝刊)

前期


 新聞によると、「公立校の選択機会を広げ、受験生を増やすことが狙い(朝日新聞) 」とされています。しかし公立高校の前期入試出願日以前に私立高校の合格発表がありますので、このことによって私立高校への受験者の流れを止めることはできません。定員80名を前期入試で募集するメリットがあるのは、各学区の2番手、3番手の普通科高校です。これらの学校は人気が高く、前期でも後期でも受験者を集めることができるからです。

 その逆に中堅以下の高校では、前期入試でも後期入試でも定員割れをおこす可能性が高いと思います。とくに前期入試は第一志望の高校となりますので、第一志望となりにくい高校では、さらなる志願者減に悩むのではないかと危惧します。また前期入試で定員を充足できなかった高校は、ますます後期入試の出願先としては敬遠されるのではないかとも思います。

 今回の改革は、有名私立高校に受験者を先取りされ、地盤沈下しつつある2番手、3番手校の救済策のように思えます。ただし、公立高校受験者間での相対的救済にすぎず、置き去りにされる中堅校以下の状況はさらに悲惨なものになることでしょう。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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