公立学校教員志望者数の減少

2012/05/30 Wed (No.724)

 大阪府教育委員会から平成25年度の公立学校教員採用選考テスト志願者数が発表されました。それによると2012年度には志願者が13162名(確定値)であったものが、2013年度には11807名(速報値)と1355名減少しています。採用予定者数は2012年度2300名、2013年度2310名とやや増加しています。したがって競争率も5.7倍から5.1倍に減少しています。

 大阪で教員となることを避ける受験者が多くなっていることは明らかです。給与は都道府県で最低レベル、生徒に向き合うことより、校長や保護者の評価に向き合う姿勢が求められます。教育に携わったことのない校長も多くなりました。校長がマネジメント能力を基準に外部から選ばれた人物であれば、学級内に起こる葛藤や教育の難しさを十分に理解してもらえないかもしれません。生徒を教えたことも担任もしたこともない校長が生徒の抱える問題を実感できるのでしょうか。

 国公立大学に100人合格させるとか、関関同立に100人合格させるとか、数値目標を掲げることはできます。そして学級ごとに合格者数を競わせることはできると思います。しかし、そんなことが本当に教育の目指すものでしょうか。機械の歩留まりを計算しているのではありません。教育においては、結果よりも過程のほうがはるかに大事だとわたしには思えます。

 そのように考える学生が多いから、大阪の公立学校教員の志望者が少なくなっているのかもしれません。そうだとすれば、それは教育全体にとっては望ましいことですが、大阪にとっては優秀な教師の減少を意味し、決して望ましいことではありません。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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