窮地に立つ中堅府立高校

2012/05/27 Sun (No.721)

 府立高校の高校生の学力が下がったといわれます。多くの高校の先生が実感していることだと思います。先日の佛教大学の原先生の話では、下がったのは偏差値でいうと50~55くらいまでの中堅・中堅上位校の学力だといいます。偏差値で60もあるような生徒は相変わらず勉強しているし、偏差値40くらいの生徒は相変わらず勉強していない。上辺と底辺はあまり変化せず、中位の生徒がどんどん地すべりしているとのことです。

 その地すべりしたところに割り込んできたのが中堅私立高校です。中堅層クラスの生徒はすなおですが、基本的に勉強にあまり興味を持っていません。ある塾の経営者は、「成績が中ぐらいの中学生が勉強する目的の一つは『とにかく高校に合格すること』で授業料を府が負担してくれるのなら、内申点が公立ほど重視されず、不合格のリスクもほとんどない私立が多くの生徒に選ばれるのは当然」と述べています。(出典「朝日新聞5月10日朝刊」)。

 とにかく有名私立高校に拮抗できる有名公立高校か、私立高校に合格できない生徒を救済する公立高校でなければ、存在価値が薄くなっているのです。公立高校の入試が始まる前に私立高校にすでに生徒を抜かれてしまっているのです。はじめから勝ち目のない戦いに中堅公立高校はいどまなければなりません。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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