人的保証か機関保証か

2012/05/02 Wed (No.695)

 学生支援機構奨学金の保証制度には、「人的保証」と「機関保証」とがあります。

 「人的保証」では、原則として父または母の連帯保証人と、父母以外で別生計を営むおじ、おば、兄弟姉妹、いとこ等4親等以内の成年親族の保証人が必要です。奨学生採用時に連帯保証人の「印鑑証明書」と「収入証明書」、保証人の「印鑑証明書」が必要です。親族以外の人を連帯保証人、保証人とすることもできますが、「返還保証書」及び「資産等に関する証明書類」の提出が必要です。奨学生本人の奨学金返済が滞った場合は、本人に代わって連帯保証人、保証人が奨学金を返済する義務を負います。

 「機関保証」というのは、連帯保証人も保証人も必要なく、奨学金返済が滞った場合は、保証機関が本人に代わって学生支援機構に奨学金を一括返済(代位返済)します。そしてそののち、保証機関である「日本国際教育支援協会」から、奨学生本人に対して代位返済した金額を請求します。「機関保証」を受けるには、一定の保証料が必要です。大学に通学し月額8万円の奨学金貸与されている場合は、その中から毎月4657円が天引きされます。

 「機関保証」制度は奨学生の利便ためにもうけられた制度ではありません。たとえ奨学金の滞納があっても「学生支援機構」に確実に奨学金が返済されるための制度です。奨学金滞納者が1万人を超え奨学金制度の維持が困難になりつつあります。その場合に備えての「学生支援機構」救済策なのです。

 奨学金の案内パンフレットに『奨学金には機関保証制度のご利用を』というリーフレットと「保証制度の選択について機関保証制度のご利用を」というビラがはさまれていたことと思います。「学生支援機構」の立場では、「機関保証」を選択してもらいたいのです。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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