大阪府立高校の入試制度の変革

2012/04/01 Sun (No.664)

 今日から2012年度が始まります。この数年間は教育についてめまぐるしい変化がありました。高校に関するものを少しまとめてみましょう。まず 2010年度入学生からは公立高校が無償化されました。民主党による国政改革です。2011年度入学生からは私立高校の無償化が始まりました。この二つの無償化はわたしも評価したいと思います。

 しかし、2011年度入試では公立トップ10校に「文理学科」を新設し、生徒を前期入試で募集しました。そのためそれまで前期入試であった普通科総合選択制の高校は後期入試に回され、私立無償化の影響もあって41校の普通科全日制高校で定員割れが生じました。2012年度入試では「教育基本条例案」により「3年連続定員割れは統廃合の対象」とされるため、公立高校は定員の削減を行いました。2011年度入試と比べて定員未充足校は減少しましたが、それでも定員割れの高校は14校存在します。そして2012年3月「教育基本条例」は「教育行政基本条例」と「府立学校条例」との2本立てとなって府議会を通過しました。

 さて来年度はというと、前期・後期とも入試日程が数日間前倒しになります。また全日制普通科すべての高校で前期入試も実施できるようになります。それにともなって入試科目も若干変更されます。2014年度からは、大阪府全域が一つの学区となり現在のような4学区制が廃止されます。

 2011年に始まって2014年までつづく入試制度の変更は、高校のみならず中学の進路指導担当者、中学生、中学生の保護者にまで混乱を与えます。学校評議会の席でどのように中学生を指導していってよいかわからないと述べられた中学校長もいらっしゃいました。またある中学生の保護者の方から頻繁な制度変更により困惑しているとのコメントも頂いています。

 大学入試センター試験においては、制度の変更は少なくとも2年以上前に公表されることになっています。それでも今回のような混乱が生じています。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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