いのちの食べかた(OUR DAILY BREAD)(その1)

2010/08/29 Sun (No.65)

 『イルカを食べちゃダメですか』のなかで、著者が、映画『いのちの食べかた(OUR DAILY BREAD)』にふれ、「牛豚鶏そして野菜がどのように『生産』されるのか感じてほしい」とあったので、昨日、レンタルショップでDVDを借りてきて見ました。2005年に上映されたヨーロッパでの農業と畜産業の現状についての淡々としたドキュメントです。

 映画のなかで、穀物の収穫はアメリカのように大型機械を使用します。このあたりは、私たちもよく知っていますが、トマトやピーマンは工場で栽培されています。巨大な温室内の土を使わない育苗床にトマトやピーマンが整然と畝をつくっています。人間はその畝の間をコンベアにのって移動しながらトマトやピーマンを収穫していきます。ほとんど全てが人工的に管理されている農業の工場です。

 同じ事は、畜産でも見られます。巨大なコンクリートの建物の中で密集して飼育される鶏は、肥育して収穫の秋になると、掃除機のヘッドのようなもので吸引され、ベルトコンベアにのせられ屠殺場へと向かいます。そして、フックにつるされコンベアで回りながら解体されていきます。豚も自動的に屠殺されたあとコンベアにつるされ、機械によって内蔵が切り裂かれます。牛は、一頭ずつ大きなドラム入れられ固定されたあと、人間の手によって屠殺されます。そのあとはやはりベルトコンベアでつるされますが、牛は大きいので、全て機械任せではなく、人の手も借りて解体されます。畜産も今や生産から出荷まで、オートメーション化されています。

 映画の各所に労働者たちが昼食をとる場面が出てきます。この食材がどのようにして生産されているのかを考えて欲しいというのも監督のねらいの一つでしょう。「料理のレシピではなく食材のレシピ」についての興味深いDVDでした。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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