日本学生支援機構奨学金(その4)

2010/08/22 Sun (No.58)

 大阪府で予約奨学金を申し込む生徒は、わたしの知っている範囲の300人規模の府立高校で100人から150人程度です。

 上位ランクの高校では、まず100%大学に進学します。以前は、経済的にゆとりのある家庭が多かったので、あまり奨学金は利用されていませんでした。しかし、リーマンショック以降は、急激に利用者数が増えました。ここ2年で、利用者が3倍くらいになり、奨学金担当者はてんてこ舞いの状態です。進学者の1/3が申し込んだとしても100人になります。

 下位ランクの高校にも、大学が生き残りをかけて学生を集めるために、なりふりかまわず指定校推薦をばらまいています。そのためAO入試や指定校枠を使って大学に進学する生徒が増えています。国公立の大学には合格できないので、私立に進学することになります。専門学校進学者も多いです。経済的に恵まれない家庭も多く、進学費用は大きなハードルとなります。そこで進学者のほとんどが奨学金申し込んでいます。専門学校進学も含めて150人くらいが利用します。

 中位のランクの高校では、半数以上の生徒が大学に進学します。また専門学校へ進学する生徒もいます。経済的には、恵まれた家庭も、恵まれない家庭もあります。ここでも多くのものが奨学金を申し込みます。だいたい150人くらいの応募があります。

 わたしは、進学予定の生徒に対しては、国公立を目指すもの、経済的に余裕のあるものも含めて、とりあえず、第2種の奨学金には応募するように勧めています。国公立を失敗する場合もあるし、途中で経済状況が急変する場合もあります。お金がないから、進学できないというのは、悲しすぎます。奨学金は申し込んだら、必ず利用しなければならないものではありません。11月に予約奨学生の採用通知がきても、手続きをせずにいれば、そのまま失効します。また、国公立に合格して、貸与金額を減額することも可能です。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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