就職の決め手は「雰囲気」?

2011/11/08 Tue (No.513)

 今日、進路指導部に届いた「大學新聞」11月号には、大学生は情緒的・刹那的な「雰囲気」で就職先企業を選定しているとの記事が載せられています。

 「大學新聞」の調査結果では、96.7%の学生が1つ以上の就職総合サイトに登録しており、平均すると4サイトを利用しています。そして、そのサイトを経由するなどして企業におこなったエントリー数は、一人平均67.9社、なかには200社以上もエントリーする学生もいるそうです。

 異なる複数の企業にエントリーして、いくつかの企業から同時に内定を得る学生が、就職先を選定する際の基準が、前述の「雰囲気」だというのです。入社を「決める」場合にも、「辞退する」場合にも、「何となく会社の『雰囲気』があわない気がした」「社員やまわりの内定者と『雰囲気』が合い、この環境で働きたいと思えた」ことを理由にしている学生が目立つそうです。「雰囲気」とほぼ同様の意味だと考えられる「印象」「評判」「イメージ」などのキーワードを合わせると22.2%の学生にみられる現象で、具体的には、「ネットの書き込みの『評判』」「世間から見た会社の『イメージ』」「自分の目で見た『空気』のよさ」「人事担当者や会社説明会の『雰囲気』」など、会社の業務内容や安全性・将来性、社会的存在意義や貢献度など従来の指標とは異なる表面的、感覚的な理由が会社選びの基準となっているようです。(出典 「大學新聞」11月1日号)

 多くの企業から内定をもらうことができるのは優秀な学生です。採用担当者も志望理由や就業意欲など十分に確認しているはずです。にもかかわらずその本当の志望理由が「雰囲気」だというのは寂しい気がします。

 そういえば、大学に進学する高校生も「雰囲気」を大切にします。オープンキャンパスで見てくるのは、キャンパスの綺麗さやたたずまい、瀟洒な食堂、おしゃれな学生など大学の実質とはあまり結びつかないことがらです。高校生を呼び込むための大学の宣伝も、「イメージ」重視です。このような環境の中で成長した大学生ですから、「雰囲気」を就職の基準とするのも分かるように思います。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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