空蝉

2011/11/05 Sat (No.510)

 庭の片隅のもともと花壇であったところで野菜を育てています。ひと坪にも満たない小さな家庭菜園です。ミニ菜園のそのまた半分の区画に、スナップエンドウを植えました。夏には、トマトとキュウリを栽培していたところです。毎年のように何かを育てているので、土地がずいぶんやせてきています。園芸用土と腐葉土を追加し、一箇所3粒ずつエンドウの種をまきました。

 そして庭の片付けをしていると、びわの葉の裏にセミの抜け殻を見つけました。それもひとつではありません。多くの葉の裏にしがみついています。こんなに多くのセミの抜け殻を見るのは初めてです。今年の夏は、セミの当たり年であったのか、朝早くからセミの鳴き声でにぎやかでした。びわの木の下にはセミが地上に出た小さな穴がいくつも開いています。長い年月を土の中で暮らし、夏の一日に地上に出て短い命を終える。しかし、セミの鳴き声も、もう何ヶ月も前の夏の日のことになってしまいました。

空蝉


 セミの抜け殻は、風雨にうたれながら、晩秋になってもなお夏の面影をとどめています。

 「うつせみの身をかへてけるこのもとに、なほ人がらのなつかしきかな」
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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