就職率の変化(都市と地方)

2010/08/14 Sat (No.51)

 今春の就職率の急落は、全国どの地域においても一様だったのでしょうか。すべての都道府県において、昨年と比べると就職率は低下しています。しかし、就職率がもともと高かった県より、就職率がもともと低かった県のほうが就職率の落ち込みの割合が顕著です。就職率がすべての地域で5%低下したとしても、30%から25%になるのと、10%から5%とになるのでは意味が違います。後者では、就職するものは半数になってしまいます。
就職率の変化
 上のグラフは、就職率の高い県と低い都県の就職率の変化を学校基本調査からまとめたものです。就職率がもともと低い県は都市部に多く、大学や専門学校の数が多いので、就職から進学に進路変更が容易です。わたしの学校からも、就職試験に失敗して、専門学校に特待生として進学したものが出ました。しかし、就職率がもともと高い県では、その変更が容易ではありません。そのため最後まであきらめずに就職を探し、その結果就職率の落ち込みを、なんとか3~4%台でくいとめたという状況なのかもしれません。

 関東や関西では、大学や専門学校の数も多く、親元から通学するならば、奨学金を獲得することさえできたら、進学することはさほど難しいことではありません。しかし、大学や専門学校が近くに多く存在しない地方では、下宿が必要な場合もあり、その費用も考えると奨学金だけでまかなっていくことは不可能だといえます。このことが就職に対する地域的な心構えの違いとなってくるのだろうと思います。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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