就職率の変化

2010/08/13 Fri (No.50)

 おそらく今年も就職戦線は厳しいと思います。しかし、この10年のスパンで考えてみると少しずつ就職状況は改善しつつあり、就職率も上昇しつつありました。そこにリーマンショックが起こり、急激に就職率が落ち込みました。下の図は、学校基本調査の速報値に掲載されているものです。この春高校を卒業したものの就職率は、大きく落ち込んでいますが、それでもほぼ平成15年の水準ではあるのです。リーマンショックがなければ、就職率は18~19%のあたりを推移していたことと思います。この18~19%というのが、これからも高校生のなかで就職を希望するものの割合だと思います。
2010進学率・就職率

 この春の就職率の急激な落ち込みに対して、大学等進学率が過去最高の54.3%になったと新聞に報道されています。就職できなかったものが進学に進路を変更したためであると理由づけられていました。それはそのとおりなのですが、大学等進学率は、景気が上向いて就職がしやすくなってきつつあった、この10年間でも上昇を続けています。ある意味で、大学等進学率は、毎年過去最高を更新し続けているのです。

 この春就職できなかったものは、大学に行ったのではなく、緊急避難的に、それよりも学費が相対的に安い専門学校に進学したと、わたしは考えます。専門学校の進学率は、就職率とあい補填するようなカーブを描いています。就職率の調整弁は、大学ではなく専門学校にあります。

 しかし、景気の影響がなければ、専門学校の進学率は、今後下降していくと思います。専門学校の存在価値がだんだん少なくなってきています。そして、就職率は2割位のところで推移し、大学進学率は今後も上昇し続けると考えています。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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