高等教育機関の退学率

2011/10/25 Tue (No.499)

 高等教育機関の中で一番中退率が高いのが専門学校、ついで短期大学、私立大学、国公立大学の順に低くなっていきます。2009年度には高等教育機関の中退者数は1年間に約12万人を数えます。(『中退白書2010 高等教育機関からの中退』日本中退予防研究所 )。その年の高校卒業者数が約120万人ですから、10人に1人が中退していることになります。中退の理由は、学費が払えなかった、進学した学校が自分の思っていたところと違っていたというもののほか、大学入試の易化に伴い大学で必要とされる学力の不足もあげられます。

 ここでいう退学(中退)には、学費未納による除籍者は含まれていません。統計の出し方が違うので正確な比較はできませんが、除籍者を含んだ退学者の割合は、『大学の実力2012』(中央公論新社)によれば、関西の私立大学で20%を超えるところも出てきています。せっかく進学した学生を退学させるのは非常に残念なことです。退学してしまうと、現在の日本の社会では、キャリア形成のうえで非常に不利になります。

 しかし、退学率というのは、大学によって算定の基準が異なり、また大学に帰せられない、学生による原因もあるため、単純に大学を比較するものさしとしては使いにくいのです。そのため『大学の真の実力』(旺文社)では、退学率はデータとして取り上げられていません。しかし、同書には、退学率を減らすために努力する大学の取り組みも、記事として紹介されています。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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