リクナビに頼る危険性

2011/10/11 Tue (No.485)

 現在の大学生の就職は、インターネットを頼る時代になりました。リクナビ、マイナビ、日経ナビなど学生のための就職情報があふれています。リクナビ、マイナビで約8000社、日経ナビで約3000社が登録しています。それに対して、学生数は約50万人。

 リクナビなどに掲載されている企業は、誰もが就職したい大企業が中心です。あなたが一流大学の成績上位の学生であれば、それらの企業にインターネット経由で応募しても就職できるかも知れません。しかし、普通の大学の普通の学生が、リクナビを見てエントリーしたところで、就職できる可能性はすごく少ないのです。「下手な鉄砲も数撃てば当たる」というわけにはいきません。何度も何度もエントリーし、失敗し続ける間に、就職戦線は終わってしまうのです。

 森健著『就活って何だ』(文春新書 2009年)によれば、「資生堂」は5万人近くの学生がエントリーシートを提出し、そのうち採用にいたるのは100人程度、「三菱東京UFJ銀行」では、プレエントリーが8万から9万人、本エントリーが2万人で、そのなかから350人を採用します。「NTTドコモ」では1万2千のエントリーから200人程度を合格させます。実に競争率は100倍から200倍となっています。あなたはこの競争に勝つことができますか。

 ところでサイトに掲載されてない企業が、400万社ちかくあることは見逃されがちです。リクナビに掲載されているのは、学生を募集している企業の1/400にすぎません。サイトに登録するだけで300万円必要なので、登録しない中小企業も多いのです。その中には優良企業もたくさんあります。

 普通の大学の普通の学生は、インターネットに頼らず、大学の「就職課( キャリアセンター)」をもっと利用するべきです。あなたのことを最もよく知っているのは、あなたの大学の人間です。インターネット先生ではありません。春先に就職が決まるのは、一部のエリート学生だけです。この時期になって就職が決まっていなくても、あきらめずに「就職課」とコンタクトをとり続ければ、きっとあなたを採用する企業はあると思います。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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