一晩がかりのソート

2011/08/15 Mon (No.428)

 今のエクセルなら絶対参照の範囲を設定してRANK関数であっという間に順位をつけることができます。しかし、1980年代の8ビットのパソコンは能力が低いので、データをソートするだけでも時間がかかります。ソートにもいろいろな方法があります。BASICの命令にSWAPというのがあってデータの大小を見比べながら、入れ替えていくというのが一つです。この方法は異常に時間がかかります。参考書を見ると、一番早いのが「郵便箱」法です。もうプログラムの書き方は忘れてしまいましたが、最大得点が1000点であるとき、1000個の箱を用意しておいて、それぞれの点数に合致した箱に生徒番号を放り込んでいきます。そして得点の高い箱の生徒から順番に順位を振っていきます。それでも500人の実力テストの得点を入力し終わったあとで、ソートが終了するまで10時間近くかかります。夕方に入力が終わると、そのままにして放置します。すると翌朝にはソートができているというわけです。

 ソートが終わると印刷です。印刷も8ドットのプリンターです。初めは漢字ROMもありません。ですから、名前も半角カタカナ打ちです。プリンタコードを制御しながら1ページに1クラスを印刷します。トラクターは時々ずれてうまく印字できなくなるので横についていなければなりまません。

 こうして時間はかかるけれど、労力はかからない、その学校ではじめてパソコンで処理したクラス別成績一覧表を担任の先生に返却しました。そのときです。ある担任の先生が、「どうして名前が漢字でないのや、これやったら見にくうてしゃあないやないか」といいます。パソコンがわからないひとの意識はそんなものです。担任や進路の仕事を軽減するために、ない知恵をふるってパソコン化してもなかなかわかってもらえませんでした。

 もう30年近く前の話になります。今はすべての処理をコンピュータでおこなうのが普通です。もちろん漢字もでます。処理もあっという間です。現在から思うと今昔の感があります。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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