府立高校募集定員の検討

2011/07/16 Sat (No.398)

 今年の大阪府の公立高校入試において、普通科全日制の高校で41校の定員割れが生じ、とくに後期入試に移行した、普通科総合選択制20校で16校が定員割れとなったことは周知の事実です。普通科総合選択制の高校入試が後期日程に移行したのは、エリート教育を推進する知事の意向で、トップ10校に新設された文理学科が、前期日程で入試を実施するあおりを食ったからです。 

 また、今年から私学無償化が実施されたため、私学に合格した生徒が公立を受験せずそのまま私学に進学したことも定員割れの原因です。ある中学校長の話では、公立を併願する予定の生徒でも私学に合格したらそのまま私学に進学するものが多かったとのことです。大阪府の府立高校の校長会でも、それまでの前期日程実施校にたいする一方的な試験日程の繰り下げ措置についての怒りの声が多くあがっているとも聞いています。

 ところで今日の朝日新聞夕刊には、7月15日の府教委の委員会議において「定員割れ問題」について議論されたとの記事が載っています。それによると、2012年の入試日程については、すでに発表しているため変更はせず、2013年の入試に向けて議論を続けるとのことです。しかし、公立高校の募集定員は、今年の実績をもとに、来春は、定員削減もありうることを示唆しています。募集定員については秋までには結論を出すそうです。

 知事の「思いつき教育改革」のために、府教委も高校も混乱しています。もちろんいちばん混乱するのは、来年受験しようとする中学3年生です。「思いつき改革」を「成功」させた知事の頭の中には、今はすでに「教育」はなく、「大阪都構想」だけが渦巻いていることでしょうが。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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