2012年センター試験の問題点

2011/07/12 Tue (No.394)

下のセンター試験日程表をご覧ください。(出典 リーフレット「大学入試センター試験について」大学入試センター)。これを見て2012年の試験実施方法に疑問点があることを看破できたひとはいますか。よく見ると不完全な部分が見えてきます。

センター科目

 いちばん問題なのは、2科目受験者の地歴・公民と理科の得点をどう扱うかです。例を地歴・公民にとりましょう。地歴・公民では2科目受験者の試験開始は9時30分です。そのときに必要な問題冊子(科目の合本)を配布します。そして同時に1科目目の解答用紙を配布します。60分後に1科目目(これを第一解答科目といいます)の解答用紙を回収し、その後10分間の間に2科目目の解答用紙(第二解答科目)を配布します。途中退出はできません。そして次の60分間、試験が継続され、第二解答科目の解答用紙が回収されます。

 試験のはじめから合本の問題冊子が配られているので、1科目だけ必要なものは、第一解答科目をおざなりに解答し、多くの時間を第二解答科目にかけられるのではないかというのが疑問点です。

 これを防止するために、大学では、1科目しか必要ないものは、第一解答科目の得点だけを利用することを検討しています。そしてセンターから各大学には、第一選択科目、第二選択科目の別と両者のそれぞれの得点を送付することになっています。センター入試説明会では、得意科目を第一選択科目にすること、そして試験時間はそれぞれ60分であることを生徒に周知徹底してほしいと念を押されました。

 でもこのシステムだと実際上高得点科目利用方式が採用できなくなります。2科目を真剣に取り組む受験生もいます。そんな受験生にとって、なぜ第一解答科目だけが利用されるのか、高得点科目利用方式が何のためにあるのか、はなはだ疑問に感じることと思います。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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