二極化するAO入試

2011/06/22 Wed (No.372)

 以前にも述べましたが、AO入試には、次の2つのパターンがあります。ひとつは、中堅大学以下の大学によく見られるもので、エントリーシートに、「資格取得」「入学後学びたい分野」「志望理由」「自己PR」などを書いて大学に提出すると、面接日が指定され、面接で「入学意欲」を見せると一時審査に合格します。そのあと受験料を納入して、出願となるのですが、出願さえするとほとんど合格します。「All OK」入試と揶揄されることもありますが、口の悪い生徒は「Aho demo OK」入試と呼んでいました。学科試験がないという意味ではそうかもしれません。なんとしても学生を集めたい大学は、青田買いに走り、学力のない生徒でどうしても大学に合格したい場合は、このようなAO入試にエントリーすることになります。

 もうひとつのパターンは、国公立大学や難関私立大学で実施されているものです。一次審査に合格した受験生に、課題論文、ディスカッション、資料を読んでの論述、それ以外に面接が課されます。国公立大学のAOの出願時期は大学により、9月から11月、選考時期も10月から12月とまちまちです。私立大はもう少し早くて8月終わりから9月に出願、10月選考のところが多いです。難関大学のAO入試に合格するためには、AO入試対策として、読解力、文章表現力、自己アピール力の訓練が必要です。秋の大事な時期に本来の受験勉強にまわす時間を削らなければなりません。またAO入試の募集枠は小さいため、AO入試の対策しかしていないと、AO入試が不合格になった時、一般入試に切り替えるのが難しくなってきます。一般入試まで視野に入れている生徒にとっては、AO入試は入試の機会が一度増えるくらいに考えておいた方がよいかも知れません。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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