首都圏仕送り額9万1600円

2011/06/18 Sat (No.368)

 東京地区私立大学教職員組合連合の調査で、首都圏の18の私立大学・短期大学に入学した2010年度の「私立大学新入生の6月以降の仕送り額」が91600円で過去最低であったという報道が、『大學新聞』に載っていました。これは、1993年の1072万円をピークに下がり続けてきた「税込み世帯収入」が、ついに885.5万円となったことと比例しています。自宅外通学生の「家賃」の平均額は61100円で、前年比で1600円の増額となり、仕送り額の66.7%を占めています。そのため仕送り額から家賃を引いた生活費は月35000円、日割り計算で1日あたり1067円となります。

 上記教職員組合連合では、「各家庭の教育費負担がもはや限界に達している状況が読み取れ、経済的負担を軽減することが急務である」と警鐘を鳴らしています。そのため奨学金「希望者」と「申請者」はともに全体で6割、自宅外通学者の場合7割を越えているといいます。下に仕送り額の推移を示します。(以上出典 『大學新聞』2011年6月1日)。

仕送り額

 ところで日本は、韓国、アメリカ、イギリスなどと並んで大学教育に対する公費負担の少ない国です。ヨーロッパ大陸諸国では公費負担が8割を超える国が多いなかで、日本の公費負担は約3割となっています。OECD各国平均でも約7割です。(2010年9月30日のわたしのブログを参照のこと)。日本のこのような状況では、やがて大学に進学させることもままならなくなります。
関連記事

コメント

Secret



プロフィール

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

ブログ内検索
カテゴリ
今まで訪問された方
最新記事
月別アーカイブ
RSSリンクの表示