私立大学志願者増減

2011/06/16 Thu (No.366)

 一昨日に続いて、旺文社の資料による2011年度の私立大学の入試についてのまとめです。ただしデータは3月末現在のものを使用しています。(「23年入試結果報告と24年入試展望」旺文社 教育情報センター)

 まず志願者数は国公立大学では増加がみられたのに対し、私立大学では前年度並みの出願となりました。経済状況の悪化により、「地元を離れられない」「浪人できない」という受験者が増え、地元志向・安全志向の出願となっています。また過去最低の就職内定率とあいまって「資格志向」も強まったようです。

 受験料も馬鹿にならないので、難関私立大学から中堅上位校までのレベルで併願校数も減少し、中堅校が志願者数のもっとも顕著なボリュームゾーンになっています。関西8大学についてみれば、同志社大学と近畿大学が志願者数をのばしたのに対して、龍谷大学と甲南大学が約10%受験者を減らしました。龍谷大学は北陸・東海からの受験者が結構多いのですが、今年は、北陸・東海の受験者が流入しなかったようです。また、大阪から、神戸や京都への流出も少なかったようです。

 学部別の志願状況を見ると、法・経済・経営・商・社会・社会福祉などは人気が低下し、国際・国際関係・外国語などは人気が上昇、教員養成系も「資格志向」で志願者が増加しました。理系では、理工系が人気を挽回し、国公立と同様に農・水畜産・薬・看護医療・家政・生活科学などといった「理系女子」の好む学部系統の人気が上昇し、これもまた「理系女子」の好む生命科学系の志願者が増加しています。これに対して、国公立とはまったく逆に歯学部の人気は大幅減になりました。

 下に2011年入試の私立大学一般入試学部別志願状況のグラフをあげます。(旺文社前掲資料28ページから引用)

私立志願状況
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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