教育実習生の学力

2011/06/10 Fri (No.360)

 たいていの高校で6月は、教育実習生の受け入れの季節です。わたしの高校でも10名近くの教育実習生を受け入れました。わたしは、実習生の指導教師ではありませんのでつぶさに観察したわけではないのですが、最近の実習生はふわふわとして、つかみどころがありません。怒られた経験も少なく、自分の感性だけで教案を組み立ててしまいます。突き詰めて考えるということができないようです。少子化の時代ですので、どの大学でも学生は大切に育てられているのです。ですから、授業の不十分な点を指摘してもそのこと自体が理解できないような実習生もいます。勉強量が絶対的に足らない、実習期間中でも勉強をしていないと感じられます。

 もちろん実習生にとっては初めての経験ですので、最初はうまくいかなくて当たり前です。残念なのは、そこからの進歩がほとんど見られないことです。というか、若いという点だけで生徒にちやほやされるものですから、そこから前に進もうという気構えがあまり見受けられないことです。しかし、このような教育実習生でも、理系の採用試験であれば、大阪では倍率が低いので合格する可能性が高いです。

 不況の影響で、教育実習を希望する学生の数はそれなりにあっても、最近は優秀な教育実習生が少なくなったように感じます。というのは、大阪の公立高校教師の給与は低くおさえられ、教育の自由も少ないので、優秀な学生が教師を志望しなくなっています。わたしも若い人には、大阪で教師になることを薦めません。教師を信用せず、教師を大切にしない地方自治体は教師ばかりか、最終的には生徒も育たなくなります。わたし自身は、生徒が好きですし、このまま何とか大阪でがんばっていきたいと考えています。しかし、もう少し若ければ、おそらく他の都道府県で採用試験を受けなおしていることでしょう。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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