2011年のセンター試験をふりかえって

2011/06/08 Wed (No.358)

 昨日、代々木ゼミナールの「代ゼミセンターリサーチVol.1」が届きました。それをもとに2011年の入試についてまとめてみましょう。

 国公立大学では、センター試験の出願者数が前年比1%の増加に対して、2次試験の出願者数が全日程合計で3%増加しました。この原因は、今年のセンター試験の平均点が上昇したことと、不況の影響から国公立大学を志望する受験生が増加したことによるものです。志願者数を日程別にみると前期日程で2.7%、後期日程で3.7%、中期日程で2.2%の増加となっています。多くの場合、後期日程ではぐんと受験者が減るのですが、今年は、国公立人気で、後期日程まで受験チャンスを活用した者が多いということです。

 国立大学・公立大学の別では、全日程合計で国立大学が2.9%、公立大学で3.5%の増加となりました。学費の安い国公立大学にどうしても進学したい受験者が国立大学より難易度が低く、入試科目も少なめである公立大学に流れたといえるでしょう。公立大学の後期日程は6.1%の受験者増ですから、どうしても国公立という受験者が多くいたことになります。不況時には、「理高文低」の傾向が現れやすく、今年の入試では、理系学部の全系統で志願者が増加しています。とはいっても、その牽引役、就職に直結する医療系学部だったようです。文系では、法学系と人文科学系の人気がなく昨年比4%の志願者減となっています。

 センター試験の平均点は代々木ゼミナールセンターリサーチの集計では、900点満点の得点率にして文系で1.9%、理系で3.0%高くなりました。センター試験の平均点上昇は3年ぶりとのことです。理系で得点率があがったのは、数学1の平均点17点アップと物理の平均点10点アップの影響が大きいからです。

 しかし、今年のセンター試験の平均点の上昇は上位校の受験者には影響は少なく、中・下位校でその影響が大きかったといえます。上位校の志願者層は、センター試験の難易度に関わりなく、得点を獲得することができますので、センター試験の平均得点の上下の影響は受けにくいのです。
関連記事

コメント

Secret



プロフィール

進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

ブログ内検索
カテゴリ
今まで訪問された方
最新記事
月別アーカイブ
RSSリンクの表示