新規高卒者の就職内定率の推移

2010/07/29 Thu (No.34)

 下の図は、全国の高校新卒者の就職内定率の推移を表したものです。(出典 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 統計情報)

就職内定率1

 図の見方です。一昨年9月末の就職内定率は、51.0%と景気の上昇を受けて改善しつつありました。そこに、リーマンショックがあり、11月末には、78.0%と前年を下回ります。昨年はさらに悲惨です。9月末の第1次募集での内定率は、わずか37.6%。就職活動をした3人に2人は就職できなかったわけです。

 しかし、3月末には、就職希望者の93.9%のものが就職しているように見えます。ほとんど就職できているではないかと、思われるでしょう。これは数字のマジックです。9月から3月までの間に、就職をあきらめてしまって、分母から除外された生徒を計算に入れてないのです。厚生労働省発表の「平成21年度高校新卒者の就職内定状況等」を月ごとに追っていきます。昨年度は、就職希望者数が、9月末(就職試験開始時期)で175799人、それが3月末(卒業時)には、153222人となります。この差の約2万3千人が、就職にトライしたものの、途中で就職をあきらめたこととなります。

 これを考慮すると、昨年は、当初就職を希望していた生徒の81.8%しか就職できていません。このような修正就職内定率を計算すると、21年3月卒では、88.5%、20年3月卒では92.1%、19年3月卒では90.8%となります。

 見かけにだまされてはいけません。今年は、もっと厳しいかもわからないのですから。
関連記事

コメント

Secret



プロフィール

進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

ブログ内検索
カテゴリ
今まで訪問された方
最新記事
月別アーカイブ
RSSリンクの表示