高校生の就職先

2010/07/27 Tue (No.32)

 高校生の親の世代である、今から25年から30年くらい前までは、銀行、生保、百貨店、大手一流企業からの求人もありました。しかし、現在では、それらの求人は、大卒者に限られ、高校には回ってきません。一部上場企業からの求人が、全くないわけではありませんが、職種はたいてい製造業の現業です。マネジメントの仕事はありません。昔と比べて、高卒求人の間口は非常に狭くなっています。
 
 そのため、学校に送られてくる求人票には、生徒が就職したいと思うような企業は、それほど多くありません。生徒に人気のある企業は、校内選考で競争となり、優秀な生徒でないと応募の段階でふりおとされます。前にも述べたとおり、勉強が嫌いだから就職、という図式は成り立たなくなっています。

 それでは、どのような事業所から求人があるのでしょうか。私の勤め先の高校では、鉄工、紙工、印刷など中小企業の製造業、販売業、飲食業、老人介護、理美容師補助、観光バスガイド、鉄道乗務員補助などです。男子の多くは製造業を希望します。製造業の離職率は割合低く、学校と企業とのつながりもあり、学校が大事に考えている就職先です。女子では、事務やアパレル関係の販売に人気があります。しかし、これらの職種は、現在ほとんど求人がありません。
 
 実際の就職先は、男子・女子とも製造業が多いです。その他、スーパーや小さな商店の販売業、医療・介護、飲食業と続きます。平成21年度の全国の新規高卒生の就職先をしめすグラフを掲げておきます。グラフは、クリックすると大きくなります。(出典 平成21年度文部科学省学校基本調査)
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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