理学療法士と作業療法士

2011/04/20 Wed (No.309)

 理学療法士(PT)と作業療法士(OT)は、どちらもリハビリテーションに関わる仕事です。この2つのうち生徒の希望が多いのは、圧倒的に理学療法士です。理学療法士というのは、事故やけが、脳こうそくなどによって運動機能などに障碍のある人に対し、機能訓練を行って社会生活ができるように援助する仕事です。たとえば、ひざの曲げ伸ばしや手すりを使った歩行訓練、赤外線を使用した温熱療法などによって、歩けなかった人を歩けるように訓練することがそれに当たります。生徒自身や近親者がけがや病気になったとき、理学療法士に接することがあり、どのような職業であるか具体的に理解しやすい面を持って対ます。

 これに対して、作業療法士というのは、いろいろな作業を通じて、いきいきとした家庭生活や社会生活ができるようになるための訓練をおこなう仕事です。物理的な手段で運動機能の快復を目指す理学療法士に対して、たとえば、積み木、箱庭、演劇、ゲームなどの作業をおこなうことによって、人間としての社会的な適応能力の快復を目指します。ですから、運動能力そのものには障碍がないが、情緒的に不安定であったり、活動意欲が低下している場合には、作業療法士の出番となります。たとえば自閉症、認知症など精神的な領域については、作業療法士の仕事となります。

 リハビリテーションという側面でみると、医学的・物理的リハビリは、理学療法士の仕事、精神的・社会的リハビリは作業療法士の仕事と考えることができます。もちろんこの2つは密接に関連しており、お互いに重複する部分も多くあります。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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