難しくなった看護系進学

2011/04/02 Sat (No.290)

 3月末に看護医療系に詳しい先生が退職されて寂しい思いをしていたら、この4月から他の高校で看護医療を担当されていた先生を進路指導部にお迎えすることができました。これで安心です。わたしは、直接看護医療を担当したことがないので、わたしの知る範囲の情報ですが、これから何回か看護系の進学について述べてみましょう。資料を調べた結果や、転任された先生にお聞きした話が中心となると思います。

 10年くらい前までは、有名な看護系の専門学校にはいるのは、結構難しかったです。しかし5年前だったと思いますが、7:1基準(7名の患者に対して1名の看護師)が導入され、それまでの10:1基準の時より、多くの看護師を必要とするようになりました。その結果、看護専門学校は募集人数を増やしたり、人材確保のためか推薦入試に比重を移したりしたので、高校生は以前より簡単に合格するようになりました。数年前には、名門の看護専門学校でも3月に追加募集をしていたと記憶します。

 しかし、この状況はリーマンショックを契機に劇的に変化します。一般の大学・短大を卒業した女子の就職率がわるくなり、管理栄養士や栄養士の資格を取れる大学や短大、小・中・高の教員免許を取れる大学、幼稚園教諭や保育士の免許を取れる短大への進学が多くなりました。この流れの上にあるのが、看護系大学や看護専門学校への進学です。

 看護系を志望する生徒は、この1.2年増加しています。三重県立看護大学の今年の志願者が前年比215.5%となったことはブログにも書きました。わたしの高校でも看護志望の生徒は増えています。現役の生徒以外にも、社会人からの転職希望が多いものも特徴です。ある専門学校の先生とお話しする機会を得ましたが、学生の半数近くが社会人であるとおっしゃっていました。高校生は、とくに一般入試においては、社会人とも競争しなければならないのです。看護師は、やりがいのある職業だと思います。しかし、その職責の重さや労働状況と較べて、待遇はまだまだ改善されてないと感じます。それでも就職が確実な職業の選択肢が不況により狭められているため、女子にとって人気の高い職業となっています。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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