あてにできない国の教育ローン

2011/01/11 Tue (No.208)

 わたしの学校では、今日から3学期です。始業式のあとホームルームがありさっそく授業がありました。放課後に、家計が急変して、大学の入学手続きに必要な資金が準備できなくなった生徒が相談に来ました。入学手続きに必要な資金は日本学生支援機構の奨学金から捻出することはできません。

 この場合、日本政策金融金庫による国の教育ローンが第一選択ですが、国の教育ローンは本当に資金を必要としているひとには貸与してもらえません。過去6ヶ月の間に1度でも家賃や公共料金の滞納があると審査に通らないのです。それらが払えないから、学資も払えないというのに、まるで逆の発想です。返してもらえるところにしか国の教育ローンは貸してくれません。

 しかし、こういった時でも、予約奨学生であるかどうかは重要です。予約奨学生であれば、将来入るであろう奨学金を担保に、資金を融資する制度があるからです。その第一は、学生支援機構の入学時特別増額貸与奨学生であることを条件とした、近畿労働金庫の融資です。奨学金申請時に申し込んだ入学時特別増額貸与額(最高50万円)までの範囲で融資を受けることができます。

 すべてがだめな場合の最後の砦は、「ヒューファイナンスおおさか」の大学入学準備資金融資です。予約奨学生であることを条件にして、100万円以内の融資が受けられる制度です。融資を受けるには、事前に市町村の進路相談窓口か教育委員会の市町村窓口で相談する必要があります。審査がありますが、日本政策金融金庫ほど厳しくはありません。

 今日相談に来た生徒は、入学時特別増額貸与奨学生でもあり、また大阪府育英会の入学資金貸付(28万円)も受けられるので何とかなりそうな気がします。一般入試を受験する生徒なので、学費の心配はせずに勉強するように励まして帰しました。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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