地方国立大学の魅力

2010/12/22 Wed (No.187)

 関西の私立大学は数多くありレベルもさまざまなので、生徒の学力にあわせた大学進学が可能です。また関西の国公立大学は、いずれもそれなりの得点をとらないと合格できません。しかし、地方の国立大学には関西の国公立大学や難関私立大学よりはいりやすい大学が多くあります。

 先週、神戸で地方国立大学のメリットについての講演がありました。講師は香川大学のアドミッションセンター教授真鍋芳樹先生で、地方国立大学の魅力について大変わかりやすく話されました。

 まず年間の経費を地方国立大学と京阪神の私立大学で比較すると、地方国立大学の下宿生の年間経費が約167万円、京阪神の私立大学の自宅通学生の年間経費が178万円とそれほど違いがありません。それに対し、教員一人あたりの学生数は、関関同立・産近甲龍で約34人、地方国立大学で約10人と3倍の開きがあります。地方国立大学の方が私立大学の3倍人的資源をかけられるということです。とくに理系学部においては、年間経費、教育力において地方国立大の方が勝っているといえるでしょう。

 地方に行くと就職の時、関西に帰ってこられないとの心配に答えて、香川大学の就職状況についての話もありました。関西出身者と関西就職者の比率は、法学部で0.88、経済学部で2、工学部で1.45、農学部で0.91と、関西の出身者とだいたい同じくらいの割合で関西に就職しています。

 ここからはわたしの感想ですが、関西では大学同士の競争も激しく学生にもストレスがかかります。地方都市には大学の数も少なく、その地の国立大学ともなればまさに最高学府です。県庁所在地ですので、京阪神の地方都市よりは都会かも知れません。それでもゆったりと落ち着いた雰囲気があると思います。家庭教師のアルバイトもあるでしょうし、街の人々の信頼も厚いと思います。アーバンライフにこだわらなければ、こういう生活もいいのだろうと思います。わたしのかつての教え子で、徳島大学や三重大学に進学した生徒がいましたが、のんびりとした大人に成長していました。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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