生徒に薦める大学とは

2010/12/12 Sun (No.177)

 JSコーポレーションが今年2010年の10月、高校の進路指導部に対して行ったアンケート調査の集計が届きました。全国の高校の進路指導部はどのような意識を持っているのかが分かる調査です。調査項目の中に、「生徒に薦める『大学』の特長」は、というのがあります。今日はそれについてのべます。

 生徒に薦める大学について「生徒の興味ある学部や学科がある」との解答が1位で51.7%となっています。高校の進路指導部は、大学が生徒の希望する学問分野をもっているかを第一に考えています。わたしも、まず「どんな勉強がしてみたいのか」を生徒にたずね、そのような勉強ができる大学を調べていきます。生徒個人でも、『逆引き大学辞典』などを利用して、どの大学に行けばどんな勉強ができるのかを調べることができます。

 ついで「就職・資格合格成績がよい」が45.4%となります。就職は、出口の問題で、大学を卒業したら就職するわけですから、非常に大切です。同じような質問で、河合塾が7月に高校の進路指導担当者に「進路指導の際に重視する情報」を聞いたところ、「在学生・就職者数」など「学生に関する情報」が第一位でした(朝日新聞12月6日朝刊)。就職についての情報は、各大学で公開の仕方がまちまちで、過去5年の就職実績となっていたり、主な就職先となっていたりする場合もあります。このような場合、わたしはあまり就職実績を信用していません。一番信用できるのは、単年度で学部別に就職先とその人数を公開しているものです。たとえば、関西大学はこの形で(全ての就職先ではありませんが)就職先を公開しています。これだと、その大学のキャリアサポート力が一目瞭然です。生徒から就職とからめた大学選択についての質問があっても答えることが可能です。

 JSコーポレーションのアンケートでは、第3位は「学生の面倒をよく見てくれる」の44.2%となります。「少人数授業」「担任制」「チューター制」「理数系教科の補習」「習熟度別クラス編成」「出欠確認」など高校で行っていることを取り入れている大学もあります。大学が学問の府であるとしても、現実に学問の仕方を知らない学生が多く入学してきているのですから、大学でも、彼らをある一定のラインまで引き上げる努力をする時代になっていると思います。近畿大学は、学生に対する面倒見のよい大学だと思います。また金沢工業大学の評判もよく聞きます。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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