就職でがんばっている定時制高校

2010/12/08 Wed (No.175)

 先日、定時制高校の就職状況が思わしくないと書きましたが、今日はおなじ朝日新聞朝刊に、就職でがんばっている定時制高校の就職支援の方策についての記事が載っていました。

 その方策のひとつは、応募前職場見学の活用です。兵庫県の神埼工業高校定時制では生徒一人あたり平均3社の職場見学を教員が引率して行い、その結果就職内定率が11月末で65%にもなっているそうです。同校では、指定校求人が激減したために、WEB求人で気に入った企業を中心に職場見学に出向くとのことです。わたしも、生徒一人あたり2~3社の職場見学に同行しましたが、これは就職希望者が数人しかいなかったためできたことで、就職希望生徒が多い学校では、職員全体のコンセンサスが得られない限りひとり数社の見学はなかなか難しいです。とはいえ、応募前職場見学の意義は大きく、企業選択のミスマッチを防ぐばかりか、面接試験の際に自分を売り込む手段にもなります。ぜひ生徒を数社の見学に連れて行きたいものです。

 また印象的だったのは、神崎工業高校では、応募書類をできるだけ郵送せず、教頭と進路部長が出向いて手渡すように努力しているということです。わたしは、速達簡易書留で郵送することが多いので大変参考になりました。

 次の方策とは、キャリアコンサルタントの利用です。大阪府でも数年前に何校かの就職重点高校に30歳台のキャリアコンサルタントが常駐して、教員と共同で就職HRを指導したり、就職相談にのったりしていました。その総括が各高校の進路担当者の連絡会で行われ、効果を上げていることが実感できましたが、この制度は大阪府の現在の知事になって廃止されてしまいました。

 ところが、リーマンショック以後の就職状況の急激な落ち込みに際して、就職状況の思わしくなかった多くの高校に昨年から急遽、就職コンサルタントが配置されました。しかしこの事業は中高年失業者救済の意味をあわせもっていたため、派遣された人の中には、優秀な人もいる反面、就職事情について疎い人もみられ、資料整理を頼む以外の活用方法がなかったとぼやいている進路担当教員も見受けられました。時間とお金の無駄遣いだというのです。できれば以前のキャリアコンサルタントのようにキャリア教育を受けた人材の派遣を望みたいところです。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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