Compassとバンザイシステム

2020/01/15 Wed (No.1670)

 わたしは前任校では、ベネッセのCompassを使ってセンター試験後の受験指導を行っていたことは、前回お話ししました。しかし、現任校では、バンザイシステムを使って受験指導を行っています。Compassとバンザイシステムとどちらか正確で、優れているのでしょうか。

 5年以上前の受験生であれば、Compassのほうが使い勝手が良かったと思います。わたしが、進路部長であった頃に両者を比較して、Compassを選んだのもそういった理由からであり、また生徒用Compassも存在したので、生徒自身で志望校を心ゆくまで検討ができたからです。

 しかし、今年、バンザイシステムにあたってみると、できることはほとんどCompassと変わりません。この両者のどちらを使用するかは、好みの問題であるかもしれません。小さな差異について述べると、Compassでは志望学科をより細かく設定でき、バンザイシステムでは、取得できる資格ででも検索できるというところです。

 もちろんどちらも、二次試験用の記述模試の結果とセンター試験の結果をドッキングさせて判定することが可能です。ですから、自分がどちらの記述模試を受験したか、あるいは、所属高校でどの模試を受験することになっているかに従って、両者を選べばいいのだと思います。わたしの現任校では、全統記述模試を受験しているので、おのずから、バンザイシステムに傾くことになっています。

 ただできるなら、両者を使って受験校を検討してみると、より詳しく正確に自分の位置を確かめることができます。AからEまでの判定基準だけに目を奪われがちですが、その判定基準ではなく、二次試験でどのような対策をすればよいのか、逆転可能性はどの程度あるのかなどを調べるとよいと思います。

 申し添えておきますと、Compassとバンザイシステムとでは、合格可能性の判定基準が異なります。 合格可能性についてCompasではA判定80%以上、B判定60%~80%、C判定40%~60%、D判定20%~40%、E判定20%未満となっています。バンザイシステムでは、それが、A判定80%以上、B判定65%~80%、C判定50%~65%、D判定35%~50%、E判定35%未満となっています。このことにも十分留意しておいてください。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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