入試問題の採点基準

2015/03/17 Tue (No.1468)

 今日からは入試問題の採点です。大阪府の公立高校の入試問題は、正解が一義に定まらない非常に採点しにくい問題です。今日の新聞紙上に問題とその解答が載っていますが、たとえば、国語であれば、「他の表現でも内容が同じであればよい」「部分点を与える」、英語であれば、「他の表現でも正しければよい」「部分点を与える」、英作文について、「内容が設問の趣旨にあっていること」「30語程度であること」「単語のつづり・語法などが適切であること」「全体としてまとまりのある文章であること」「部分点を与える」との注意事項があります。

 これらに準拠しながら、各高校で細かい採点基準を作っていくのですが、そのためには、複数の採点者が、まずすべての答案に目を通し、どのような答案があるか、どの場合にどの基準で部分点を与えるかを協議しなければなりません。どこまでの範囲で「内容が同じ」と考えるのか、どこまでを「趣旨にあっている」と判断するのか、採点者は絶えず悩まなければなりません。300人の受験者がいれば、300通りの解答があります。完全な正答や完全な誤答は簡単なのですが、グレーゾーンの解答の採点は非常にたいへんです。一つ一つについて、客観的で合理的な採点基準がなければなりません。そして、それをすべての採点者に引き継いでいきます。長い文章が解答となる問題の採点は、高度な精神力の集中と根気が必要となる重労働なのです。

 大阪府では毎年どうしてこのように採点ミスを起こしやすい問題を作るのでしょうか。大学入試センター試験は、択一式の問題ですが、理解力を客観的にはかることができるすぐれた問題です。どうしてこのような問題を作るこどできないのか。採点ミスを防ぐために、マークカード方式を導入することがなぜできないのか。

 すべての教員で、朝から晩まで作業してもまだまだ採点は終わりません。採点者にとっても受験者にとっても、気がかりな一週間の始まりです。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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