教員の間でも二極分化が起こっている

2015/03/08 Sun (No.1459)

 卒業式が終わり、3年生たちが巣立っていきました。数年前から、教員の大量退職に伴って、新採の先生が増えてきています。今年の3年生の担任団は、はじめて、新任の先生が過半数を超えました。経験が少ない分、夜遅くまで残って仕事をしてくれています。これからは、このようにがんばる新任の先生がますます増えてくることだと思います。

 にもかかわらず、みていて何かぎこちない気がします。わたしたちが、アドバイスをしようと思っても、なかなか声をかけづらい雰囲気もあるのです。どこの職場でもそうかもしれませんが、ゆとり教育世代以降のひとたちは、「世界にひとつだけの花」として、叱られることなく、ONLY ONEの世界に生きています。経験に裏付けされていないにもかかわらず、「自信」を持っています。そのため、新しいことを始める場合でも、ほとんど、ベテランに相談することなく自分の見識だけで始めてしまいがちです。そして、何か、画期的なことをしているかのような意識を持つのかもしれませんが、「旧態依然」としたベテランたちとは距離を取ります。

 わたしたちと新任の先生とでは、親子以上の年の差があります。ですから、気軽に相談しにくいのもわかります。企業であれば、毎年一定数の採用があるので、ベテランと新人をつなぐ世代も一定数存在することでしょう。ところが、教育界では、大量退職時代に入って、はじめて、大量に新任の採用をするようになったのです。そのため、先輩と呼べるような中間の世代がほとんどいません。50歳代の教員集団と20歳代の教員集団と、ここでも二極分化しているのです。若い先生は、気がねもあって、自分たちと同じ若い先生たちとだけ相談して仕事をするようになります。若い世代が増えてきているので、それだけで一つの勢力となりうるのです。

 かつて、わたしたちが新任の教員だったころ、わからないことは学年主任の先生や分掌の部長先生によく聞きました。飲み会なども多く、そこで教えてもらったこともあります。コミュニケーションの機会が今より多かったといえます。また、あいだをつなぐ30代、40代の教員も多く存在しました。 

 現在の50歳代と20歳代といういびつな教員構成のなかで、どのように仕事を継承していけばいいのか、あせっているのは、ベテランの教員たちで若い先生たちは意外と平気です。昔と較べて仕事の量が格段に増えた現在、ベテランの教員にも若い教員にも、考える余裕がなくなってきているのかもしれません。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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