マックジョブとしてのアルバイト

2014/10/04 Sat (No.1423)

 中堅の高校でも、アルバイトをしている生徒の率が非常に高いです。クラブにも参加せず、授業が終わると、すぐにアルバイト先に直行です。教室では、今月3万円稼いだとか、5万円稼いだとか、という声が聞こえます。家庭でもらっている小遣いの額よりは格段に多いので、それでスマホ代を捻出したり、服を買ったり、デートをしたりしています。お母さん方のなかにも、家でグウタラしているより、小遣いも稼げるし、何より社会勉強になるからとアルバイトを後押ししている場合もあります。

 確かに小遣いが稼げるのは、生徒たちにとって大きな魅力です。でも一日3時間、週3日働いたとして、時給800円でひと月約3万円、確かに小遣いとしては十分です。しかし、そのために月40時間程度を消費しているのです。もしその40時間を、予習・復習に回すことができたら、あるいはクラブ活動に充てることができたらと思います。一日1時間の学習は、着実に学力を高めていきます。クラブに所属することは、他人と協力すること、一人では成し遂げられない達成感やときには挫折感を教えてくれます。ボランティア活動に参加すれば、地域との共生を経験することもできます。

 アルバイトは社会勉強といいますが、社会勉強というのは、そのことによって自分自身が何らかの形で高められる場合を指すのであって、高校生がよくアルバイトしているスーパーのレジや飲食店のウエーター・ウエートレスでは得られるものは少ないと思います。スキルを磨くことのない、いわゆるマック・ジョブと呼ばれる仕事が高校生に求められている仕事なのです。

 高校生の間は、高校生にしかできない経験をしてほしいと思うのです。
関連記事

コメント

Secret



プロフィール

進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

ブログ内検索
カテゴリ
今まで訪問された方
最新記事
月別アーカイブ
RSSリンクの表示