大学受験が終わってからでは就職はできない

2014/09/27 Sat (No.1416)

 「大学受験に失敗したら就職に変更」というパターンは基本的にありません。生徒たちには何度も話しているので、そのことをわかっているのですが、保護者のみなさんのなかには、就職を安易に考えている方も、ときおり見受けられます。

 縁故で就職するのでなけれは、高校生の就職は、高校の進路指導部を通じての斡旋就職となります。高校生が直接ハローワークに行って求職活動をすることはできません。斡旋就職の求人票の公開時期や就職試験の開始時期も決められています。9月16日が就職試験の開始日で、9月下旬か10月初旬には第一次就職試験の結果がわかります。生徒たちが勤めたいと思う就職先は、一次募集で満杯となっています。ですから時期的にも、大学の公募制推薦入試の終わる12月では、募集している事業所はありますが、職種は限られてくるのです。

 就職を希望する生徒には、4月の初めから学科試験や面接試験の練習を何度も繰り返して行います。これらは、大学を受験するのとは異なり、マンツーマンの指導が必要となります。大学入試が終わってからでは、十分に指導することは困難です。就職を希望するかどうかは、遅くとも3年生の4月に決めることが大切なのです。

 わたしのかつての事例で、大学進学を希望して勉強していたが、家庭の経済的事情が急変して就職せざるを得なくなった生徒がいます。成績も優秀、性格も温厚な生徒で、志望大学に合格できる実力も備えていたのですが、9月の下旬に急に就職に変更したため、就職の一次募集には間に合いませんでした。その結果、10月に2社受験して失敗し、ようやく3社めに内定をもらいました。

 今より、就職状況が厳しかった頃の話ですが、就職を甘く考えていると望み通りの就職をすることはできません。進学では、進学するものが費用を負担しますが、就職では、事業所が給料を負担するのです。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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