大学名の壁今も

2014/03/30 Sun (No.1409)

 今日の朝日新聞朝刊に「大学名の壁今も」と題して、大学生の就職に関しての興味深い記事が載っていました。企業はイメージの低下を恐れて公にしてこなかったが、昔も今も大学名を選考の材料にしているというものです。

 説明会の参加にあたって企業が大学によって差をつける「学歴フィルター」がとくにインターネット上での就職活動において多用されてきています。企業にとって学歴がなぜ重要なのかについて、製薬会社の人事担当者は「受験勉強をくぐり抜けてトップ校に合格した学生は、自分を律して勉強を続ける能力がある。それは入社後も使えるし、一定の評価をするべきだ」と述べ、また流通業界の人事担当者も「トップ校に、採りたいと思う学生がいる確率が高いのは確か。採用の効率を考えたら学歴による選抜は合理的だ」と話しています。確かに、高校生の本務は勉強です。そして自分に課せられた課題を、着実にこなしてきたものが有名大学に進学できるともいえます。

 しかし、高校時代に目覚める生徒だけではなく、大学に入ってはじめて目覚める学生もいます。また勉強だけが生きる価値ではありません。そのため、たとえば、ロート製薬は青年海外協力隊経験者に目をつけ、「知らない国に飛び込んで、一から仕事を始めた経験とマインドは魅力的」だとしています。また「書類選考だけで落とされる人たちにダイヤの原石が埋まってないとも限らない」とする企業もあります。「ナンバーワン採用」をとるソフトバンクでは、「一つの分野で頂に登ったひとは、困難に直面したとき、自分で壁を乗り越えてきた経験がある。それは必ず企業活動に生きてくる」とします。

 高校で何をがんばったかだけではなく、大学で何をがんばったか、いや、今何をがんばっているのかが問われるのだと思います。また企業の採用については、「企業のために」働く「有意」な人間を採用するのですが、「会社」のために働くのではなく、自分のために働く生き方も魅力のあるものに思えます。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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