竹本住大夫引退

2014/03/10 Mon (No.1389)

 文楽の竹本住大夫さんが今年の5月に引退されます。竹本津大夫、竹本越路大夫という2人の卓越した人間国宝の大夫が文楽を去られてから、浄瑠璃語りの世界を今日まで引っ張ってこられました。もう齢90歳ということですが、とてもそのようには見えず、病に倒れられるまでは、つやのある語りをされる方でした。

 わたしは個人的には、太い声の竹本津大夫の時代物が好きでしたし、京都人らしい品のある竹本越路大夫の語りも好きでした。それにもまして、大阪のはんなりとした味をそなえていたのが、竹本住大夫さんの語りだったように思います。世話物でも時代物でも好きでした。

 橋下元大阪市長による文楽補助金凍結が取りざたされていた、一昨年7月、住大夫は脳梗塞で倒れてしまいます。懸命なリハビリに励みますが、自分で納得のいく語りができなくなったと感じた住大夫さんは、引退を決意しました。大阪の伝統芸術に対して、元大阪市長がもう少し理解があったなら、住大夫さんは病をえることがなく、これからも最高齢の切場語りとして文楽の発展に貢献されていたかもしれないと思うと残念でなりません。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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