大学生就活時期の繰り下がり

2013/10/30 Wed (No.1255)

 経団連は9月に、2016年3月卒業の大学生(現在大学2年生)から、会社説明会については大学3年の3月、筆記試験や面接については大学4年の8月から解禁するという指針を出しています。(出典 「採用選考に関する指針」日本経済団体連合会)

 この2年間、大学生の就活の時期は、だんだん繰り下がってきています。昨年春の卒業生には、大学3年の10月に会社説明会、1月に企業セミナーなどが開催されました。今春の卒業生は、大学3年の12月に会社説明会、大学4年の4月から就職試験となっています。  

 就職活動時期か繰り下がるのは、学生が一番大切な大学3年の時期に勉強に専念でき、また海外留学にも支障を及ぼさないようにするためだといわれています。しかしこれは、学生が勉強に価値を置く偏差値の高い大学には意味がありますが、多くの大学に当てはまるものではありません。

 現在の一般的な大学のキャリアプログラムを眺めてみると、1年のときからキャリアガイダンスが始まり、3年では就職に向けてのガイダンスが目白押しです。大学進学のゴールが、就職であって、少しでも有利な就職をするためには、勉強よりも就活が大切だとしたら、それも仕方がないのかもしれません。

 就活の時期が繰り下がることによって、学生は短期間で就職活動を行わなければなりません。関西なら京大・阪大・神大・府大・市大、関関同立などの大学では、ある程度短期間で就職活動を終了させることができるかもしれませんが、多くの大学にとって中小企業まで見越した、もう少し長期的な就職活動が必要になってきます。就職活動の期間が短くなることによって、不利益をこうむる大学生のほうが多いともいえます。

 就職実績に苦戦する大学は、就職活動時期が繰り下がっても、依然として1年から就職プログラムが連綿とつづき、学業より就職優先のスタンスを取り続けることと思います。大学を卒業したら、正社員として社会に出なければ自活していけませんから。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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