発展レベルでも負担増

2013/10/25 Fri (No.1249)

 ところで、「発展レベル」の試験方法にも、問題があります。前掲の産経新聞や読売新聞の記事では、「発展レベル」でも、大学ごとの2次試験は面接や論文を重視するとのことです。募集定員の少ないAO入試や推薦入試ならともかく、何万人も受験者を集める有名国立大学や難関私立大学の一般入試で、本当にそんなことができるのでしょうか。大学教員が小論文や面接評価を行うのでしょうが、学期末にそんな時間を割けるのか疑問に思います。

 また受験生を送り出す高校でも、小論文や面接の指導は大きな負担となります。現在でも国公立大学や難関私立大学の面接や小論文指導は、マンツーマンの大変手間のかかる仕事となっています。今までのように、二次試験が学科試験であれば、それは高校の勉強の延長なので教科指導で事足ります。ところが面接や小論文では、まったくそれとは異なる指導が必要になってきます。難関大学に100人以上も進学する高校で、教科指導だけでなく、面接指導や小論文対策をしようと思えば、著しく教師の負担が増えます。教科指導のように一斉授業というわけにはいかないからです。

 負担の増加は、受験生にも跳ね返ってきます。いわゆる受験勉強だけではなく、小論文を書き、面接で自己アピールをしなければならなくなるからです。大学・高校・受験生の三者に負担のかかる改革が一般的になるとは、わたしには思えません。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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