国公立大学推薦入試に向く人

2013/09/07 Sat (No.1198)

 国公立大学の推薦入試には、センター試験を課さない推薦入試とセンター試験を課す推薦入試があります。

 センター試験を課さない推薦入試の出願は11月1日以降となります。選考は11月中旬から12月上旬です。合格発表は11月下旬から12月中旬となります。選考方法は出願書類(調査書・推薦書・志望理由書)、面接、小論文の場合が多いです。面接は、志望学部・学科についての適性や能力、基礎学力を審査する口頭試問が中心になります。ですから、その学部・学科への志望動機だけでは不十分で、志望学科についての基礎的な知識が必要とされます。つぎに小論文は、志望学科の分野について書かれたエッセイや論文(英文を含む)について、それを要約したり、自分の意見を論じたりするもので、文章の読解力と表現力が必要とされます。センター試験を課さないかわりに、調査書や面接、小論文で受験生の意欲と学力を測っているのです。

 センター試験を課さない推薦入試に向いている人は、その学部・学科で勉強したいことがすでに決まっており、ぜひその学部・学科に入学したいという強い意欲がある人です。当然、その学科の学問領域について基礎知識を有していることが前提で、オープンキャンパスに何度も足を運び、シラバスを読み、模擬授業があればそれを受けて、他の大学の同系列の学部・学科と差別化することができなければなりません。受身ではなく自己表現力のある人に向いています。学力的には、一般入試で合格できるだけの学力は必要でなく、英語の長文理解力と国語の表現力があればいいと思います。

 わたしが指導に当たるときは、大学入学後、専攻したい領域に関連する岩波新書や中公新書などを夏休み中に数冊読ませます。そして、そのなかから過去の問題や他大学の問題を参考に、いくつか論題を与え、1000字程度の小論文を何回か書かせるわけです。小論文はわたしが見ることもありますが、たいていは国語の教師に手伝ってもらいます。また英語については、学校の講習を受講することは当然ですが、それ以外に過去問を解かせて、英語の教師に見てもらいます。面接は、主にわたしが担当し、その学部・学科でどのようなことを研究したいのかを具体的に述べられるまで深めていきます。

 このように多くの先生に手伝ってもらって、仕上げていっても、学力試験ではないので、不確定要素が絶えずつきまといます。またセンターを課さない推薦入試に失敗した場合、12月時点で5教科の勉強ができていないわけですから、一般入試では不利になります。5教科の勉強が苦手でない人は、一般入試を受験したほうがはるかに楽だと思います。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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