子どもの貧困

2013/08/28 Wed (No.1188)

 高校授業料無償化となる所得制限を910万円とする案を自民党と公明党が合意し、浮いた財源を高校生の教育費負担の軽減に必要な経費に充てるとしています。日本の子どもの貧困率は、ユニセフによると先進35か国のなかで9番目に高くなっています。とくに一人親世帯の子どもの貧困率は54.3%と、OECD32か国のうち、ルクセンブルクの56.2%についで高い数値です。(出典 「朝日新聞」8月21日朝刊)

 阿部彩によれば、貧困率が突出している家族構成は「母子世帯」であり、その貧困率は66%となっています。母子世帯は、「母親の就労率が非常に高いのにもかかわらず、経済状況が厳しく、政府や子どもの他父親からの援助も少ない」状態です。(出典 『子どもの貧困』阿部彩 岩波新書 2008年)

 このいわゆるワーキングプアの原因として、阿部は、就労形態の非正規化、父親からの不安定な養育費などをあげています。とくに中学・高校・大学と教育に出費がかさむようになると、一人親世帯では経済状況が悪化する場合が多くなります。親から子へと続く貧困の連鎖を、断ち切れる社会を作っていかなければなりません。
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Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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