美の響演 関西コレクションズ

2013/07/14 Sun (No.1142)

 先日、中之島にある国立国際美術館に行ってきました。関西にある6つの国公立美術館が所蔵する近代以降の欧米美術の代表作を集めた「美の響演 関西コレクションズ」を観るためです。それぞれの作品はそれぞれの美術館の常設展で見ることができるのですが、ひとつの美術館で集中して見られるのは、初めてだと思います。

 わたしは、カンディンスキーに興味があるので、カンディンスキーの作品を見るのが目的のひとつだったのですが、それをこえて、アメリカの現代アートがとても興味を引きました。たとえば、ウォーホルの「マリリン」や「グレムリン」、実際の帽子も置かれている「帽子」など、とても印象深かったです。ごく最近の作品もおもしろかったです。
 
 ところで、ルネサンスから近代にかけての絵画は、それを見る人に作品への感情移入を求めているようです。作品を見るものが、その時代に立ち返って、作者と共感することによって作品理解ができるようになるとわたしには感じます。卑近な例でいえば、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の映画を見るときに、わたしたちがあたかもその時代に生きているかのように自分を感情移入できるように、近代までの作品はわたしたちが作品に歩み寄り、そこに自分を移入することによってその作品を深く感じることができるようになると思います。
 
 それに対して、現代の芸術、とくに抽象芸術はかなり自由なように感じます。自分の感情、自分の印象を作者の意図と一致させることなく、作品を解釈できるからです。つまり、自分なりの解釈が自由にできるように思います。なにしろabstract なのですから、concrete なことは見る人の判断に任されているのです。だから、今回の現代アートの展示をすごく楽しく感じたのでした。
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進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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