高卒求人で求められるもの

2010/10/08 Fri (No.108)

 大学生の就職活動が大学3年の夏からだとすれば、高校生の就職活動は、高校3年の5月に始まります。5月に就職登録した生徒は、就職試験に備えた問題集を購入し、学校で毎週その問題集に基づいたテストを受験します。就職試験で出題される問題は、公務員試験を易しくしたような常識問題です。漢字の読み書き、熟語、故事成句など国語の問題がその中心となります。同時に、作文練習や面接練習も始まります。「社会人になるにあたって」とか「高校時代に学んだこと」とかのテーマを与えて、800字程度の作文を書かせていきます。

 求人票には、選考の方法が記載されていますが、学科試験(一般常識・国語・数学・社会)、作文、面接、適性検査の4つの選考が中心となります。学科試験・作文と面接は同日に行われ、そこで採否の決定が行われます。就職試験の解禁日は例年9月16日となっています。

 高校生の就職では、即戦力を求められることは少ないので、学科試験の成績より、本人の仕事に対する適性や情熱が採否を分けるカギになります。そのため就職指導で一番重点を置くのは、面接練習です。自分をいかに採用担当者に印象づけるか、「この生徒なら採用してみたい」と思われるような生徒を作り上げることが必要です。ところが人生経験が少なく、高校で真面目だが勉強していること以外に取り柄が少ない生徒の場合、売り込むポイントが多くありません。高校の勉強は、知識を習得する受け身のものですので、企業に対して積極的に自己を売り込むことが下手なのです。ですから、企業は、クラブ活動で3年間がんばり続けたか、生徒会活動に熱心でみんなの中心となって活躍した生徒を採用しようとします。
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コメント

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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。


プロフィール

進路ルーム

Author:進路ルーム
京都の大学で大学・大学院と8年間を過ごし、高校の教師となりました。文系ですが、コンピュータ大好き人間。人間(生徒)に倦むと機械(コンピュータ)が恋しくなり、機械に倦むと人間が恋しくなります。

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